記録としてメッセージを保存する方法
スクリーンショットが最も弱い形の記録である理由、完全な保存に実際に含まれるもの、そしてチェックサムでアルバムが改変されていないと示す方法。
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ある会話が正式な手続き(弁護士、人事調査、賃貸トラブル、保険請求、裁判など)で意味を持つ可能性があるなら、保存したという事実と同じくらい、どう保存したかが重要になります。
これは法的助言ではなく、特定の機関が何を受け入れるかを述べるものでもありません。求められがちなことと、ソフトウェアにできること・できないことを扱います。
スクリーンショットが最も弱い理由
スクリーンショットは最もよく提出されるものであり、最も異議を唱えやすいものです。
- 簡単に編集できます。 誰でも数分でスクリーンショットの文字を書き換えられます。スクリーンショットは自身の出所を示す証拠を何も持ちません。
- 本質的に取捨選択されています。 自分にとって重要なメッセージを撮るからです。当然の疑問は「その前後のメッセージには何が書かれていたのか」であり、スクリーンショットの束はそれに答えられません。
- 文脈が失われます。 完全なタイムスタンプ、参加者、編集や送信取り消しの有無は、切り取りの外に出てしまいがちです。
スクリーンショットは何もないよりましです。下限であって、目標ではありません。
完全な保存に含まれるもの
適用されがちな基準は、おおよそこうです。「これが全体であり、改変されていないと、第三者が検証できるか?」
たいていは次を意味します。
会話全体であり、抜粋ではないこと。 有利な部分だけを提出するのは、提出物全体を信用できないものとして扱わせる最短の道です。スレッド全体を保存し、その中で該当箇所を指し示してください。
双方が、誰の発言か分かる形で。 どのメッセージを誰が送ったかが、名前のない吹き出しではなく実在の相手として解決されていること。
完全なタイムスタンプ。「火曜日」ではなく、実際の日付と時刻を、形式を明示して。ISO 8601 なら英国式と米国式の日付順の取り違えを避けられます。国際的な案件では現実の問題です。
元の添付ファイル。 送信時の解像度のまま、別ファイルとして保管します。PDF のページに押し込まれた写真は、メタデータと細部を失っています。その細部こそが要点だったかもしれません。
欠けているものの記録。 これは直感に反しますが重要です。添付ファイルが端末に一度もダウンロードされていない場合や、メッセージの内容をデコードできなかった場合、黙って省略するのではなく記録に明示すべきです。黙って落とす保存は、欠落を宣言する保存より劣ります。分かっている欠落は説明できるからです。
コピーが変更されていないという証拠。 ここでチェックサムが登場します。
チェックサムが実際にできること
チェックサムとは、ファイルの内容から計算される固定長の指紋です。1 バイトでも変われば、指紋はまったく別のものになります。
アルバムに、含まれる全ファイルの SHA-256 チェックサムを列挙したマニフェストがあれば、後からいつでも再計算して照合できます。一致すれば、ファイルはアルバム作成時とバイト単位で同一です。一致しなければ、そのファイルは変更されています。
これができないことは、メッセージそのものが本物だと証明することと、アルバムがいつ作られたかを証明することです。書き出し時に計算したチェックサムは、その時点以降の完全性を示します。それ以前を認証するものではありません。チェックサムだけで「裁判で通る」と言う人がいたら、それは過大な宣伝です。
得られるのは、「自分が作った後にこのファイルが編集されていないと、どうして分かるのか」という問いへの明快な答えです。それ以外に良い答えのない問いです。
アルバムが いつ 存在したかを示す必要があるなら、それは別の手順です。書き出しの時点で(後からではなく)チェックサムのマニフェストを第三者に立ち会ってもらう、メールで送っておく、タイムスタンプサービスを使う、といった方法があります。
実務的な手順
- 早く保存する。 メッセージは削除され、アカウントは閉じられ、端末は買い替えられます。今日作るコピーのほうが、あとで作るつもりのコピーより価値があります。
- 先に端末のバックアップを取る。 端末を接続し、Finder を開いてデバイスを選び、「今すぐバックアップ」。Mac の同期済みライブラリだけでなく、そのバックアップから書き出してください。バックアップのほうが多くを持っていることが普通です。
- 会話全体を書き出す。 双方の発言、すべての添付ファイル、タイムスタンプ付きで。
- アルバムを編集しない。 整理のためでも、無関係なものを取り除くためでもいけません。黒塗りが必要なら、別に黒塗り版を作り、原本には手を触れないでください。
- チェックサムを記録し、書き出した日付と時刻を控えておきます。
- 2 か所にコピーを保管し、そのまま触らないでおきます。
- 求められたら アルバム全体を渡します。 選別した一部ではありません。
ソフトウェアに約束できないこと
どんなアプリケーションも、記録を「証拠として採用させる」ことはできません。採用の可否は受け取る機関が自らの規則に従って判断し、その規則は国、裁判所、手続きの種類によって異なります。ツールにできるのは、保存を完全で、検証可能で、明確に文書化されたものにすることです。それが受け入れられるかどうかはツールの管轄外であり、そうでないと謳う製品は、守れる立場にない約束をしています。
深刻な案件なら、記録を受け取る側に、作成する前にどの形式が望ましいかを尋ねてください。短い質問ひとつで、多くの無駄が避けられます。